プレイリスト

#四六時中もサザンを聴いて 〜rockinon.com編〜


サザンの偉大さを無理やり一言で言わなければならないとしたら、それは「切なさ」とはなにかを規定したことだと思う。日本国民にとって、切ないラブソングとは“いとしのエリー”であり、“真夏の果実”であり、“TSUNAMI”であり、切ないポップソングとは“涙のキッス”であり、“LOVE AFFIR”でありーーというふうに、40年もの長きにわたり、最高品質の、それでいてこのうえなく大衆的なメロディによって、「切なさ」の国民基準をつくり、更新し、伝え、守り続けてきたサザン。桑田佳祐がいなければ、きっと今僕たちが思う「切なさ」という概念はまったく違う形にーーそれはきっともっと過剰に情念的で、湿っぽい、つまり「刹那」というよりも、「悲哀」に暮れたものにーーなっていたんじゃないかと思う。
サザンが偉大なのは、新たな時代の栄光を歌う“東京VICTORY”や、問答無用のロードムービー的名曲“希望の轍”といった楽曲においても圧倒的に切ない、ということである。サザンがサザンという立場と責任に向き合い「東京」と「勝利」を重ねて歌うことも、希望を求めて暮れゆく青春を疾走していくことも、そこに国民的バンドにしか背負うことのできないーーというか、背負うことを許されない「覚悟」を見出した時、途端に、言いようのない「切なさ」に変わる。それがサザンオールスターズというバンドだけの音楽的マジックであり、素晴らしさの本質なんじゃないかと思う。そしてそのマジックこそが、いつだって「大衆的」であり続けてきた40年の闘いがもたらした、サザンオールスターズだけの勲章なのではないか、なんてことを思う。 偉大なるロックバンド・サザンオールスターズがくれた20曲。いつ聴いても「切なさとはなんて素晴らしい感情なのだろう」と教えてくれる20曲を選ばせてもらいました


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